波。

大切な人との死別後直後は、ショック期となりますので、まだ起きてしまった現実が

受け入れられずに放心状態のような感じになります。

葬儀が終わった後は、役所などでの大量の手続きに追われ、ゆっくりと悲しむ暇など

ない状態が1ヶ月ほどは続きます。

手続きなどが終了してから徐々に「悲しみの波」が襲いかかってきます。

普通に考えれば、1日でも1週間でも、1ヶ月でも時が経てばたつほど、悲しみや辛さ

が癒えていくという考えになりそうなものですが、実際は間違っています。

時が経てばたつほどに、悲しみ、苦しみが増してくるようになり、だんだんと心身への

反応が起こり、体調を崩したり、鬱的な気分になったりしてきます。

私自身も1ヶ月後より、2ヶ月後、3か月後・・・と、悲しみがものすごい勢いで襲い

かかってくることについていけず、「何でこんなに辛いんだ・・・」と、毎日泣きなが

ら早朝に愛犬の散歩をしていたことを思い出します。「どこにいるの?」と泣きながら360℃見渡して夫を探したこともありました。

悲しみの波は、一旦引き、「よし、頑張ろう。。」と前向きになったと思えば、また

すぐに前よりも大きな波がやってきたりします。そのスパンは死別後1~2年位までは

数時間単位で襲ってきたりします。たとえば、午前中は、前向きになれていたのに、午後にはまた大波がやってきたりと、とても短い時間で変化します。

そのせいで、体調も崩しやすくなります。

しかし必ず、その波も時間と共に徐々に徐々に小さくなってくると思います。

最初は「こんな状態があと何十年続くんだ・・・。」と恐ろしくなりますが、本当に少しずつ少しずつ変化していくことも事実です。

大切なことは、それが「正常」だということです。

死別に苦しむほとんどの方が、その荒波を経験します。

自分自身を優先し、あせらずゆったりとその時期を乗り切ること、

大切な人に想いを馳せ、どっぷりと思慕の想いに浸ることも大切なことだと思います。



一宮市グリーフケアakari

グリーフケア・グリーフワーク

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