二次的な傷付き

大切な方を亡くされた方とのお話の中で、100%といっても過言ではない程

おっしゃられることの1つに、「周りからかけられる言葉による傷付き」があります。

大切な人を亡くし、それだけでも精神を保つのがやっとのほどの想いで日々を過ごして

いるのに、その上に心に突き刺さる言葉。

よくあるのが

「頑張って」

呼吸をして地面に何とか足を付けて立っているだけがやっと。

自分としては、もう十分その時点で頑張れているはずなのですが、

更に頑張れと言われてしまうこと。

それから、

「乗り越えられない試練は与えられないよ」

「泣いてばかりいると成仏できないよ」

「時が解決してくれるよ」

そして、私には子供がいるので

「子供がいるから良かったじゃない」

これも良く言われました。

おっしゃる方にとっては「励まし」のつもりでも

グリーフを抱えた方にとっては

鋭いナイフで突き刺されているかのような心の痛みを伴います。

おっしゃって下さる方が「善意」で言ってくれている事が

分かるため、こちらとしては反論できずにグッとこの心の痛みを

飲み込んで、我慢してしまう。

グリーフを抱えた方のほとんどが経験される想いです。

そうして傷付いた心をずっとどこにも吐き出すことなく

苦しんでいる方が実際にいらっしゃるということ。

一番はもちろん、グリーフを抱えた方の想いにまず

寄り添える場所が必要ですが、

グリーフを抱えた方の「周りにいらっしゃる方」にもぜひ、

ほんの少しだけ知っておいてもらえたら、嬉しいなぁ、と思う事があります。

そうなることで、グリーフを抱えた方は、今より少し顔を上げることが出来たり、

「ありがとう」って心から言えることが出来たりするかもしれません。

そんな私もまだまだ学ぶことはたくさんですが・・・。

「想い合い」を忘れずに、グリーフケアに向き合っていきたいと思っています。


一宮市グリーフケアakari

グリーフケア・グリーフワーク

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