植物のちから。
夫を亡くしてから、植物を育てる事も多くなりました。
大切な人との別れで、今までは色がついていた景色が一変して
目に見えるすべてが色を失くしたようにみえる。
楽しみもなければ、希望もない。
出来れば誰とも話したくないし、会いたくない。
そんな毎日を数年間送り続けた頃、
お花を育てたり見たりすることも、素の自分でいられる
大切な時間となりました。
私は、植物が育つ経過を眺めていくうちに、生きる力をもらえるような
気持ちになりました。
人間にしたら、芽が出て、つぼみが出来て、花が咲く。
この一連の経過は一瞬の出来事ですが、
植物にしてみたら、その植物自体の一生をかけて全力で
生きようとしているんだろうな。なんて考えたり。
何も言わず、ただまっすぐに伸びようとしている。
その姿がまぶしすぎて、まだ今は辛い。
と思う事もありました。
それでも、植物からは本当に様々な事を教わっているような気がします。
写真はお庭の秋色紫陽花です。
お気に入りの場所で購入しましたが最初の2年間は
全く花が咲きませんでした。
「もう花が咲かなくても、枯れなきゃいいや。」
って思った年に、初めて1輪咲いてくれました。
きっと、自身がぴったり合う時期を選んで伸びてきたのかな?
なんて思ったりしています。
今は無理だ。って想う時は動かずジッとすればいい。
そのうちに、そろそろ動いてみようかな・・。
って想う時がくるかも知れない。
慌てない。慌てない。
皆さんと共に。ゆっくりと。
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